鳥取県は29日、中華航空(台湾)が10月28日、11月1日、同5日に、鳥取砂丘コナン空港と台湾北部・桃園市の台湾桃園国際空港を結ぶ3往復のチャーター便を運航すると発表した。鳥取空港で国際便が発着するのはコロナ禍前の2019年秋に運航された台湾とのチャーター便以来となる。
平井伸治知事が同日、同社を訪問して就航を要請し、同社の李宜洲台北支社長がチャーター便の3往復の運航計画を表明した。チャーター便の使用機材は調整中。台湾の大手旅行社「鳳凰旅行社」が、台湾客向けに販売する。
平井知事は、岡山など日本国内16空港で就航するタイガーエア本社(台北市)も訪問し、陳漢銘代表に鳥取へのチャーター便就航を要請した。陳代表は定期便を含めた路線就航の可能性を探るため、9月前半に鳥取県を視察すると約束した。
アフターコロナで高まる台湾からのインバウンド(訪日客)需要を取り込むため、県は食や観光スポットなど台湾向けの情報発信を強化する。
平井知事は「コロナ後、初めて鳥取空港から世界への扉が開く。地域一丸で本格的なインバウンド復活につなげたい」とコメントした。