鳥取地方検察庁は、鳥取市田園町4丁目の城北小で出前授業を開いた。6年生110人が検察庁の業務や裁判の流れを学び、検察官業務への関心を高めた。
刑事司法の中心を担う検察官の仕事を学び、子どもたちに社会に出る上での知識を身に付けてもらおうと実施。福嶋慶彦検事らが同校に出向いた。
福嶋検事は検察官が行う捜査について架空の事件を題材に、警察が集めた証拠を確認する▽犯人や被害者、事情を知っている人から話を聞く▽証拠品を確認する-と説明。「裁判にかけるかどうかは検察官だけが決める。犯人の人生を大きく変えることになるので、慎重に判断する」と責任の重さを強調した。
児童から「努力していることは」と質問があり、「法律や犯罪の手口が変わってきているので、対応できるよう勉強している」と答えた。
中尾祐人さん(11)は「検察官が裁判に大きく関わっていることが分かった。みんなが安心に暮らせるように慎重に判断するのがかっこいいと思った」と話した。