鳥取県唯一の糸かけ師・珠結(みゆい)として活動する野田千恵子さん=鳥取市南吉方3丁目=、ペーパーアート作家の蔵内登紀子さん=八頭町山路=による二人展「彩(いろ)の季節」が同市南隈のコミュニティプラザ百花堂で開かれている。日本の季節の色を表す約60点の美しい作品が会場を彩っている。購入も可能。10月2日まで。
かつて野田さんの個展で2人の共同作品を発表した縁があり、今展が実現した。配色本を参考に、それぞれが季節に合う色を選んで制作。糸と紙が表す四季の色や変化を楽しめる。
くぎと糸を使って絵や模様を描き出す野田さんは、暦ごとに異なる色の糸をかけ合わせて二十四節気を表現。蔵内さんは、色数が豊富なタント紙を使って「秋分」「冬至」など代表的な八つの季節をペーパーフラワーに表した。
他にも、光をイメージした糸かけアートに紙の桜を組み合わせた満開の春を連想させる作品などが並び、来場者を魅了している。ワークショップも随時行う。