青谷上寺地第20次調査 2―5歳幼児骨出土 1カ所にまとめ埋葬か

大規模造成、建物群跡も

  • 遺跡から出土した、若者と見られる弥生人の顎の骨=5日、鳥取市青谷町青谷の青谷上寺地遺跡

 鳥取県は5日、鳥取市青谷町青谷の青谷上寺地遺跡の第20次発掘調査で新たな人骨や大規模な土地造成の跡、古墳時代の建物群の跡が見つかったと発表した。今まで見つかっていなかった2~5歳の幼児の骨も確認されており、同遺跡の埋葬文化などを推測する手がかりとなる。

 今回出土した人骨は350点で、約10人分にあたると推定される。乳歯の生えた顎の骨や、成人に比べて短く細い腕の骨など、幼児や10代の子どもの骨が多く見つかった。青谷かみじち史跡公園準備室の門脇隆志文化財主事は「同遺跡の他の場所では幼児の骨は見つかってない。弥生人は何らかの意図があって、幼児を1カ所にまとめたのでは」とする。

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