岡山県境に近い中山間地に位置する倉吉市関金町福原では、少雨の影響により集落水道の水源となる湧き水が枯渇した。11日から全世帯で断水が続いており、24日時点で復旧のめどは立っていない。地理的要因や高齢化などにより今後も最重要インフラである水の安定的な供給が見通せず、住民は不安に駆られている。
「早く水道の水が飲めるようになってほしい」。同集落の水田好美さん(80)は、市が給水用に用意するポリタンクの水をくむため2日に1度、公民館に通っている。近くの河川から水を引くことで風呂やトイレなど生活用水としての利用は再開したが、飲料水などは給水に頼らざるを得ない。同集落は積雪も多く、本格的な冬を前に70代女性は「雪の中、水をくみに行くのは大変」と現状に眉をひそめる。