鳥取県警が独自に定める「防犯の日」の10日、県警と鳥取銀行は同行本店(鳥取市永楽温泉町)などで合同広報を行い、ATM利用客らに特殊詐欺に警戒するよう呼びかけた。
行員や鳥取署員ら11人が協力し、来店客や店舗周辺の通行人に特殊詐欺の手口が書かれたチラシを配布。「詐欺が急増しています」と予防策への対応を求め、固定電話へのナンバーディスプレー機能の追加などを勧めた。同行は他店舗でも広報を行った。
同行経営統括部の片寄翔太副調査役は「今後もお客さまへの注意喚起を徹底し、特殊詐欺被害の撲滅に協力していく」、県警生活安全企画課犯罪抑止対策室の北浦弘昭室長補佐は「手口が巧妙化して年齢関係なく被害に遭っている。『自分は大丈夫』という認識を捨ててほしい」と話した。
2023年に県内で発生した特殊詐欺被害は約3億2千万円に上り、過去最悪となった。