五つ星、四つ星のホテルなどに勤務する日本コンシェルジュ協会員を招いたFAMツアーが17日、北栄町を皮切りに始まった。一行は2日間、鳥取県東中部の観光地などを視察する。
ツアーは、インバウンド(訪日客)の回復や2025年の大阪・関西万博を見据え、プロの視点を生かした県内観光地のおもてなし点検や情報発信を目的に県が実施。東京都と京都府から5人が参加した。
この日は、青山剛昌ふるさと館や三徳山三仏寺などを訪問。三朝温泉の旅館「依山楼岩崎」では、皇族や文人墨客に愛されてきた同旅館の歴史や、県指定名勝の庭園「依水苑」の説明に耳を傾け、昭和天皇の全国御巡幸で御座所となった離れの三朝(さんちょう)閣も見学した。
都内のホテルに勤める秋本与野さん(53)は「食べ物や水もおいしい上に、観光地や温泉、漫画やアニメなどのコンテンツがあり、資源に恵まれている。全国や全世界に鳥取の良さを伝えたい」と評価した。
県観光戦略課は「今回の視察や体験の内容を各ホテルの利用客らに情報発信してもらい、鳥取県への誘客につなげたい」と話した。
2日目の18日は、白壁土蔵群や鳥取砂丘などを訪れる予定。