一つ星シェフのこだわり間近で 県産食材活用料理セミナー

 鳥取県産食材を使った魅力的な料理や飲食店作りを考える「食の極みステージアップ実技セミナー」が、JR鳥取駅前の丸由百貨店で開かれた。県内の飲食店関係者ら14人が参加し、人気店シェフから料理のこだわりやレシピのアイデア、信条などを教わった。

 鳥取県は新たなブランド戦略として「食パラダイス」を銘打ち、食を通した観光客誘致に取り組んでいる。普段のセミナーは講演が多いが、今回初めて実演形式で開いた。

 講師を務めたのは、ミシュランガイドで一つ星を獲得したイタリア料理店「ひまわり食堂」(富山県)のオーナーシェフ田中穂積さんと、スタッフの石黒楓子さん。食パラダイスのおもてなし大使に任命された「かに吉」(鳥取市末広温泉町)のオーナー山田達也さんが招いた。

 田中さんは、県産ブリの蒸し料理▽紅ズワイガニオムレツ▽鳥取和牛の煮込み料理-を実際に調理し、新メニューとして提案。野菜やキノコのだしの使い方、もち米や里芋でとろみを出す方法などを伝授し「料理には無数のアイデアがある。自分は作りたいものを提供している」と語った。参加者は熱心に質問し、メモや動画で記録を取った。

 鳥取市吉岡温泉町の「摘草の宿湯菜花」の女将(おかみ)、田中和子さん(65)は「丁寧な料理に見入った。想像以上の3倍手間がかかっている。とても勉強になった」と話した。

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