鳥取県は2月1日の「フレイルの日」に合わせ、今年から毎年2月を県独自の予防月間に定め、各種啓発・イベント事業を実施する。期間中は県内各市町村も事業を展開。フレイル対策への関心を全世代で高めて健康寿命を延伸し、誰もが自分らしく暮らし続けられるふるさとづくりを進める。
フレイル(虚弱)は、加齢などで心身の機能が衰え始めている状態を指し、放置すれば要介護状態に至る可能性がある。対策は、家族や仲間、地域社会との関わりを保つ「社会参加」、身体機能の維持と減衰予防を図る「運動」、食事とそれを支える「栄養・口腔(こうくう)」の3本柱からなる。
県健康政策課によると、県民の平均寿命、健康寿命は延伸傾向にあるが、要介護状態などにある不健康な期間は横ばいが続く。2022年の県と国の健康栄養調査では、体格を示す指数であるBMIは、県内高齢者の女性は4人に1人、男性は8人に1人が低栄養傾向にあった。