松江市八束町の大根島北西岸で早咲きの河津桜が見頃を迎え、濃いピンク色の花が花見客やドライバーの心を和ませている。
河津桜は、同町二子から波入にかけての中海沿岸道路沿いの延長約4キロに植わる。中海干拓事業に伴ってできた公有地にNPO法人が中心となり2008年から4年をかけて千本を植樹した。現在は成長した約900本が花を咲かせ、地元有志の会が守り育てる。
松江観光協会八束町支部によると、今シーズンは例年より若干開花の進行が早いが、「風の影響さえなければ、3月中旬まで楽しめそうだ」という。
境港市から訪れた長井節子さん(84)と孫の一弘さん(29)は「毎年のように来ている。ここは中海の景色と一緒に桜を楽しめるロケーションの良さが魅力」と話していた。