4月の下旬、話題の「大阪・関西万博」を訪れた。「興味深く、面白い」という率直な感想を持った。
今回の万博については、開催前からいろいろな報道や議論があった。パビリオンの工事の遅れが懸念され、開幕後は入場時の混乱も伝えられた。私が行ったのは快晴の月曜日のお昼前だったが、40分くらいの待ち時間で入れた。デジタルチケットのQRコードは事前に印刷して持参した。
特に観覧の予約はしていなかったが、外国のパビリオンは比較的スムーズに入れた。夜7時過ぎまで滞在し、結果として15館を回ることができた。
何より驚いたのは、建築家の藤本壮介さんが設計した、会場のシンボルで木造の「大屋根リング」(直径約675メートル、1周約2キロ)だ。想像していたよりもはるかに巨大で、存在感を放っていた。エスカレーターで上がると、万博会場が見渡せた。反対側は本当に遠くにあって、かすんでいるのではないかと思うほどのスケール感だった。
リングの上にあった植栽の印象が良かった。植物の種類の選び方や空間的配置に、現代的な美のセンスを感じた。以前訪れたニューヨークの鉄道廃線跡の公園、「ハイライン」に通じるものがあった。
今回の万博...