鳥取市在住の清水雅彦さん(83)と伊佐子さん(82)夫妻の作品展が、同市栄町のギャラリーそらで開かれている。写真と日本画、2人の異なる表現が会場を彩る。27日まで。
幼少期から写真に興味があったという雅彦さんは、55歳を過ぎた頃から本格的に写真を撮り始めた。今回は、世界文化遺産に登録されている白川郷(岐阜県)を中心とする合掌造り建造物集落の四季を撮影した約20点を披露。白川郷で年に1度行われる放水訓練の様子を収めた写真など、集落の人々の生活や自然な景色を切り取った作品が並ぶ。
伊佐子さんは約40年前から日本画を描き始め、現在は日展会友の日本画家・岸本章さんに師事。鉱物を砕いて作る「岩絵の具」を使い、東南アジアの猫の置物を描いた「異国の猫」など、自身が“おもちゃ”と呼ぶ動物や鳥をかたどった素朴な民具などを題材にした約25点を出展した。
雅彦さんは「日本の住宅の原風景を楽しんで」と笑顔。伊佐子さんは「感じたままに作品を楽しんでほしい」と話している。