アート活動をしている障害のある人とデザイナーが協力し、フォント(書体)やパターン(絵柄)を制作する「山陰ご当地フォントプロジェクト」の作品が完成した。拡大された作品が鳥取県庁本庁舎2階エレベーターホールと廊下の壁面を装飾。色鮮やかな絵柄が訪れた人の目を楽しませている。
障害のあるアーティストの作品をオンライン上で展示する鳥取県立バリアフリー美術館と、日本グラフィックデザイン協会鳥取・島根に所属するデザイナーらで設立された同プロジェクト実行委員会が連携して企画。同プロジェクトは2023年4月に始まり、障害のある人が自由な発想で描いた原画をもとに、デザイナーが絵柄に意匠した作品43点が展示されている。
県障がい福祉課の小泉陽一課長補佐は「商品やノベルティーのデザイン、レンタルアートなどさまざまな用途で企業や県民に活用してもらい、障がいのある人の収入として還元する取り組みにつなげていきたい」と話していた。