うまみ濃縮、上々の出来栄え 倉吉「大原トマト」初出荷

 今シーズンのJA鳥取中央管内の青果物出荷のトップを切り、倉吉市大原地区で栽培されているブランドトマト「大原(おはら)トマト」の初出荷式が11日、同地区多目的センターで開かれた。寒波の影響でうまみが濃縮され、上々の出来栄え。作業員が赤く色づいたトマトの重さや形を見極めながら、手際よく仕分けた。出荷は6月下旬ごろまで行われ、県内のスーパーや直売所を中心に販売される。

 大原トマトの栽培は、1970年代から本格化。進物用として全国に人気が広がり、通常のトマトに比べて3倍近い単価で取引されるブランドに成長した。「無加温」と呼ばれる栽培方法でじっくり熟成させるのが特徴で、糖度と酸味のバランスの良さに定評がある。今シーズンは、6戸が計84・5アールで栽培している。

 式には、生産者や市場関係者ら約50人が出席。同JAの向井敏弘専務が「売り上げが6千万円に迫るスーパーブランド。体調管理に留意し、安定出荷に努めてほしい」と激励。生産組合の牧野文徳組合長は「低温が続いた分、例年以上においしい。2、3日置いて、冷蔵して生で食べるのが一番」とアピールした。

 同JAによると、今シーズンの出荷量は約90トンで、販売金額5400万円を目指している。

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