鳥取県内の学生たちに将来の夢を叶(かな)えるヒントを探求してもらおうと、俳優の竹中直人さんらをゲストに招いたイベント「SEEK( シーク )」が27日、鳥取市のとりぎん文化会館で開かれた。アーティスト志望の高校生や大学生が、竹中さんや県内出身の俳優、写真家らプロの前でパフォーマンスを披露し、夢に向かって挑戦する心意気など学んだ。
県内の若い才能やアーティストの卵を応援しようと鳥取マガジンなど同実行委員会が主催した。学生7組8人が演劇やウオーキング、朗読、写真など、自分なりの表現を披露。地元出身の写真家・池本喜巳さんや俳優・川口覚さんらから、表現方法などについてアドバイスを受けた。
竹中さんは「どれも個性的で独特でセンスがある。鳥取は面白い人がたくさんいる」と称賛。俳優を目指すきっかけが高校時代の先生の物まねだったと振り返り、「自分じゃない人間になることは楽しい。表現に正解はない。自信がないまま『私は大丈夫』と言い聞かせて一つを選んでいけばいい」とエールを送った。
約120人の観客が詰めかけ、軽妙なトークで会場は笑いに包まれた。