江戸時代に鳥取県西部で始まり、現在に伝わる国指定伝統的工芸品の「弓浜絣(がすり)」の工程を体験する教室が、米子市東福原8丁目の市文化活動館であった。参加者らは講師の話を熱心に聞き、弓浜絣の特徴や魅力を学んだ。
教室は同館の恒例企画。「工房ゆみはま」(境港市竹内町)の田中博文代表らを講師に招き、11人が参加した。
田中代表は、伯州綿が県西部で栽培されるようになった歴史的背景などを説明。参加者は綿と種を分ける種繰りや、糸車で綿から糸を作る糸紡ぎを体験した。機織り体験では「難しい」「きれい」といった声が上がった。
同館の中村輝彦館長は「年に1回の機会を通じ、地域の伝統工芸について知ってもらえれば」と話した。