鳥取県は23日、2025年9月13~21日に国立競技場で開催される世界陸上・東京大会に出場するジャマイカが、事前キャンプを鳥取市で行うと発表した。陸上大国ジャマイカの有名選手の来県や県民との交流、同国との親交推進が期待される。
事前キャンプ(9月1~11日)は同市のヤマタスポーツパーク陸上競技場で行う。30日に同国の陸上競技協会長と駐日大使が来県し、選手団の支援や期間中の陸上教室開催などを盛り込んだ協定を県や市などと交わす。
事前キャンプは07年の大阪大会、15年の北京大会に続き3回目。21年の東京五輪時も予定していたがコロナ禍で中止になった。07、15年のキャンプには当時を代表する有名選手が多数来県し、サイン会や保育施設訪問などを通じて県民と交流。16年には県と同国ウエストモアランド県が姉妹提携を結び、親交を深めている。
昨夏のブダペスト大会では、女子200メートルでシェリカ・ジャクソン選手が2連覇を果たし、男子400メートルではアントニオ・ワトソン選手が金メダルを獲得。パリ五輪で活躍した選手の来県も期待される。
県スポーツ課は「県民や子どもたちの大きな刺激になり、誘客にもつながる。鳥取市とも連携して準備したい」と話した。