鳥取市元大工町の城下町とっとり交流館高砂屋で、法勝寺焼松花窯(南部町落合)の安藤愉理さん(40)による作陶展が開かれている。鮮やかな“青”を基調とした約180点の陶器が並び、来場者を魅了している。15日まで。
松花窯は1903年に築窯。旧村名の法勝寺を印銘にし、花器や茶わん制作などで広く知られるようになった。5代目の愉理さんは窯伝統の陶法を受け継ぐ一方、独自の感性も生かして現代の暮らしを豊かに彩る作品を日々生み出している。
茶わんやカップ、平皿、酒器などを展示販売。愉理さんの特徴である深い瑠璃色の釉(ゆう)薬や、窯を象徴するやわらかな色合いの緑釉を使って作り上げたこだわりの作品がずらりと並ぶ。
愉理さんは「日常生活が明るくなるような器作りを心がけている。皿1枚でも空間や料理の表情は変わるため、その変化を楽しんでいただけたら」と語った。