八頭町見槻中の隼(はやぶさ)プール裏の用水路(通称舟川)で、国の特別天然記念物であるオオサンショウウオが見つかった。
8月に小学生の孫たちと川遊びをしていた近くに住む中川順祐さん(69)が発見。黒くて大きいので「はじめはコイかナマズかと思った」が、子どもたちと一緒に捕獲した。
同町教委の職員や日本ハンザキ研究所鳥取日南事務所の岡田純理事長も駆けつけて計測すると、体長89センチ、体重5・5キロの雄で、体の模様から昨年町内の八東川水路で見つかった個体と同一ということが判明した。
岡田理事長は「1年で予想以上に大きくなっている。餌や水質などの環境が整っているといえる」と同町の環境に太鼓判を押した。
捕獲を手伝った池口ライアンさん(11)は「こんな近くにオオサンショウウオが住んでいることにびっくりした」と興奮気味な様子。同町教委社会教育課の田中義之課長は「昨年見つかったオオサンショウウオが元気に生きていたことがわかり安心した。次は相手を見つけて繁殖してくれたら」と目を細めていた。