三朝町横手の町社会福祉協議会で、特殊詐欺の被害防止講習会が開かれた。倉吉署の署員らが寸劇を披露し、被害を未然に防ぐための行動や対策について説明した。
特殊詐欺の手口を分かりやすく知ってもらおうと同署は今年4月、若手警察官10人で「特殊詐欺被害防止啓発寸劇団」を結成。地域の会合などを中心に啓発活動を行っている。
講習会は8月27日、町社協が町内の高齢者を対象に開いている「いきいき元気サロン」で行われ、架空料金請求詐欺と還付金詐欺をテーマにした寸劇を上演。電話からATMに誘導し、巧妙な手口で送金を要求する事例を紹介した。
参加した向井初恵さん(79)は「詐欺の電話が何回もかかって大変な思いをしたことがある。いい勉強になった」と話した。同署の石田祐一生活安全課長は「固定電話の対策として、留守番電話やナンバーディスプレーなどを活用してほしい」と呼びかけた。(田中羽翼)