「環境づくりが大切」 生体肝移植の中学生社長 鳥大医学生と交流

 鳥取大医学部の学生が、子どもの頃に生体肝移植を受け、アクセサリーを製造・販売する企業の社長を務める中学2年の水野舞さん(14)=名古屋市=と交流した。水野さんは移植によって難病を克服し、充実した日常生活を送っている様子を語った。

 10月に米子市で開催される「第25回臓器移植推進国民大会」のプレ企画として、鳥取県が企画。医学科1年の3人が水野さんと交流した。

 水野さんは先天性の病気のため2014年、4歳の時に母親がドナーとなって肝臓の移植手術を受けた。服装や食事の制限を受ける入院生活で、折り紙やマスキングテープを使って遊ぶようになり、「自分の手を使って工作することは一度も制限されることがなかった」と、ものづくりの楽しさに目覚めた。

 小学生になるとおしゃれに興味が湧き、母親のピアスに憧れた。イヤリングを試すと耳が痛くなったため、小学2年で髪留めをアレンジした「マイヤリング」というオリジナルのアクセサリーを発案。小学5年だった22年に特許を取得した。

 水野さんは会社の運営だけでなく、自身の経験を生かした講演活動にも精力的に取り組んでいると説明。「誰もがアイデアを形にできる環境をつくっていくことが大切」と話した。

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