第16回ふるさと昔ばなし「音楽と映像で楽しむおはなし会」(日本海新聞三朝販売所、みささ語り部の会主催)が8日、三朝町総合文化ホールで開かれた。地域にまつわる朗読劇や昔話、オカリナの演奏など4部構成で披露され、約170人が耳を傾けた。
イベントは日本海新聞販売店の地域貢献事業の一環として実施。朗読劇では、同町神倉から西小鹿まで水路を引き、新田開発に尽力した青木市兵衛の物語を、出演者が方言を交えながら表情豊かに熱演した。
同町を中心に活動する「オカリナ楽音」は美しい音色を会場に響かせたほか、5人の語り部が地域に伝わる昔話を軽妙な語り口で披露して客席を笑いで包み込んだ。毎年訪れているという同町大瀬の渡辺貴美子さん(70)は「身近な話で楽しませてもらった。地域のことを知るのは良いこと」と笑顔を見せた。
同語り部の会の谷本ホヅミ会長は「練習を重ね、みんなで一生懸命に取り組んだ。これからも開催できるように頑張りたい」と話した。