三朝町吉尾の別所一志さん(77)が6日、三朝小の新築移転を祝って天然のアンモナイト(約30キロ)を贈った。アンモナイトはしばらくの間、子どもたちが自由に触れられるように校内で飾られる。
アンモナイト(モロッコ産)は最大直径約55センチで、別所さんが70歳の頃に古希の節目として購入した。自宅で大切に保管していたが、次世代に活用してほしいと考えるようになり、町教委に相談して同校への寄贈が決まった。
この日の全校朝会で披露され、別所さんが「このアンモナイトは約3億5千年前のもの」などと紹介。児童らは「大きい」「かっこいい」と大喜びし、興味津々な様子で視線を送っていた。6年の寺坂蒼史さん(11)は「こんなに大きいアンモナイトは初めて見たのでびっくりした。理科は好きだから、もっと頑張れそう」と笑顔を見せた。
別所さんは「想像以上に喜んでもらえたので良かった。子どもたちの情操教育や理科の学習に役立ててもらい、ほかの化石や地球の歴史に興味を持つきっかけになれば」と話した。