障害の有無にかかわらず多くの人々が書を通じて交流を深め、自己表現する催しが7日、米子市東福原8丁目の米子産業体育館であった。講師を務めた同市の書家、森田尾山さんと約50人の参加者が楽しみながら大小の筆を走らせた。
NPO法人地域活動支援センターおおぞら(同市中島2丁目)が「みんなで書きま[書(しょ)]」と題し、初の試みだった昨年に引き続き開いた。
館内サブアリーナの床には縦6メートル、幅4メートルの巨大な紙2枚を用意。森田さんが中央に「挑戦」の文字を揮毫(きごう)すると、参加者が一斉に「愛」「笑」「未来」「人生」-といったお気に入りの言葉を記し、周囲を埋め尽くした。
地元の中学3年、賀谷奏音さん(14)は「夢」などを書き「いろいろな人と接して話せる貴重な機会となった。次回も参加したい」と話した。
同センターの植村ゆかり理事長(74)は「障害がある人もサポートを受けながら書に挑み、『自分もできる』と思ってもらえたことが一番。多くの人がいろんなことに挑戦してほしい」と願いを込めた。