日本初の女性弁護士の一人で鳥取県にゆかりの深い中田正子さん(1910~2002年)が今年、あらためて脚光を浴びた。法曹界の女性の先駆者であり、鳥取市に事務所を構えて長年、活躍した足跡を紹介する展示やイベントが県内で相次いで開かれ、中田さんを知らなかった世代にも影響を与えた。
きっかけとなったのは、日本の法曹界での女性活躍の草分けが主人公となったNHK連続テレビ小説「虎に翼」の放送。ドラマの主人公のモデルとなった三淵嘉子さんともに日本初の女性弁護士となり、鳥取県内で50年以上にわたって活躍した中田さんがどのように登場し、描かれるのか、制作発表の直後から期待が高まっていた。