白磁工房(島根県雲南市)の石飛勝久さん(83)、勲さん(50)親子の二人展が鳥取市栄町の鳥取たくみ工芸店で開かれている。31日まで。
河井寛次郎の弟子、上田恒次氏に師事し、京都で修業を積んだ勝久さんが1984年に築窯。勲さんは高校卒業後、家業に入り、現在は親子二人で美しく日常使いのできる磁器の制作に力を注いでいる。
同展では兵庫県豊岡市出石町から取り寄せた土で作る白磁を中心に約500点を展示、販売。面取りや鎬手(しのぎて)を施した手になじみやすいマグカップや、料理が際立つシンプルな白色の皿、小鉢など民芸の心が息づく作品が並ぶ。
勲さんは「さまざまな焼き物の中の一つとして、白磁も日常生活に取り入れてもらえればうれしい」と話した。