芸術団体「砂丘社」の「1920~ 2025~展」が倉吉市駄経寺町2丁目の鳥取県立美術館県民ギャラリーで開かれている。貴重な作品が一堂に会し、来場者に砂丘社の100年の歴史などを伝えている。13日まで。
砂丘社は、倉吉中学(現倉吉東高)の美術科教諭・中井金三と中井を慕う教え子らで1920年に「東伯(白)画会」として創設。ほどなく、「砂丘社」に改称された。今展では、砂丘社誕生105年と同館開館を記念し、過去の同人29人の38点と現在の同人14人の72点を展示している。
中井が描いた「薔薇(ばら)」や「アネモネ」、前田寛治の「水辺」をはじめ、貴重な作品を紹介。同人の足立純子さんのアクリル画「ありのまま-交錯」や伊東寛敏さんのシルクスクリーン「HALATION」など、絵画や彫刻作品が並ぶ。
足立さんは「作品を所蔵する個人や学校に協力してもらい開催できた。倉吉の文化度の高さが感じられ、砂丘社の大きな流れが分かると思う」と来場を呼びかけている。