倉吉市に生産拠点を置くフィギュア製造大手のグッドスマイルカンパニー(グッスマ、東京都千代田区)は、部品の検査工程の一部に人工知能(AI)による画像検査システムを導入した。これまで目視で行ってきた不良品の判別を自動化することで、生産性の向上を図り、高まる需要に応えていく。
同社はフィギュア業界で唯一、国内工場で量産しており、品質の高さが国内外で評価されている。コロナ禍以降、世界的にフィギュア需要が高まり、同社の海外売り上げは2020~23年で約3倍に拡大。塗装など一部の工程に自動ロボットを導入しているが、ほとんどが熟練の従業員による手作業のため、需要に対して供給が十分に追いついていなかった。