たじま高原植物園(香美町村岡区和池)に併設されているレストランは、館内のテーブルで飲食する従来のスタイルでの営業を中止し、テイクアウト専門に切り替えた。利用者は緑あふれる園内をゆっくりと散策しながら、気に入った場所で地元食材をふんだんに使った弁当を楽しむことができる。
同レストランは、但馬牛のカレーや焼き肉、「和池の大カツラ」の湧き水を使った豆腐などのメニューを提供していたが、人手不足などで従来型の営業が困難に。これを機に、開園当初の目的だった和池の大カツラの保護に努めるべく原点回帰し、多くの利用者に園内を巡ってもらえる仕掛けづくりをしようとテイクアウト専門とした。
提供する料理は、これまでレストランで提供していたメニューをボックスに詰めたものに加え、女性客向けに通常より少量の「小腹ランチ」として但馬牛のビビンバやロコモコなど11種類を新たに用意。土日限定で但馬牛の特別なランチもある。メニューは今後、増やす予定だという。
利用者には園内の湧き水を自由にくむことができるボトルが付く。イヌ専用のメニューもあり、愛犬と一緒に食事を楽しむこともできる。
同園の石原亮支配人(39)は「四季折々の但馬の自然に癒やされながらおいしいお弁当と湧き水を楽しんでほしい。今の時季は緑がきれいで過ごしやすい」と、来園を呼びかけている。
但馬牛バーベキューや団体向けランチは、これまで通り受け付ける(要予約)。問い合わせは電話0796(96)1187。