南部町在住の写真家、広池昌弘さん(60)の凱旋(がいせん)写真展「POLAND」が米子市灘町3丁目の丸京庵市民ギャラリーで開かれ、現在ポーランドで開催中の二つの個展の展示作品と現地の写真などを展示している。25日まで。
ポーランドでの個展は、「ソニーワールドフォトグラフィーアワード2020」の入賞がきっかけ。現地の写真家協会長から要請があり、新型コロナウイルスによる延期を経て3年越しに実現した。イェレニャ・グーラ市の自然史博物館(5月2日~7月14日)とヴロツワフ市の西シレジア写真家協会ギャラリー(5月6日~8月31日)で開催されている。
自然史博物館では南部町のホタルや鳥取砂丘など日本の美しい風景を撮影した作品、写真家協会ギャラリーでは抽象アート的な作品が展示されている。米子での凱旋展では、展示作品の一部を大きく引き伸ばして額装した作品10点と、ポーランド滞在中に撮影した世界遺産の建物や街並みなどの写真22点を展示。テレビモニターのスライドショーでも、その他の作品や現地写真を紹介している。
広池さんは「ポーランドで日本人写真家の個展は珍しく、関心を持って迎えられた。古い建物と強烈な日差しの現地の写真から、ヨーロッパの風景を感じてもらいたい」と話した。17、18、24、25日の午後1時からは広池さんによるギャラリートークもある。