大阪府内を主な放送エリアとするFMラジオ局、エフエム大阪(大阪市浪速区)は、大阪・ミナミを拠点にエイズ啓発キャンペーン「愛です! FM OSAKA」を展開。「府民、市民の意識向上」をめざして町ぐるみで募金活動を行うほか、番組内でエイズウイルス(HIV)や献血を取り上げたコーナーを設けるなど、啓発に向けた取り組みを実施している。
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| エイズに関して理解を深めるトークイベント(昨年の様子) |
今月二十九日には同局主催のトークショーと音楽ライブイベントを予定しており、十七日にも厚生労働省が主催(同局など後援)する同様の催しがアメリカ村「三角公園」で行われる。番組、リスナーが連動した取り組みで若年層に関心を訴え掛ける。
繁華街が集中する大阪市内では、HIV感染者が急増しており、年間を通して「メディアとしてできること」を実行しようとしたことがきっかけ。厚生労働省では六月の第一週を「HIV検査普及週間」に指定しており、今回のライブイベントはそれに連動した企画。同局のDJ・山本シュウさんが以前から厚生労働省などが主催する「レッドリボンライブ」に参加してきたこともあって、昨年に引き続き二回目の開催となった。
中でも特徴的な取り組みが、大阪のHIV啓発や関連団体への支援を目的にした、大阪・ミナミを拠点とする町ぐるみでの募金活動。昨年十一月から約百二十店舗や企業、専門学校などに計二百個の募金箱が置かれ、協力を呼び掛けている。町の善意が集まり、いくつかの店舗からは「募金箱が満タンになったので交換してほしい」といった声や、リスナーからも箱が欲しいとの要望もある。
二十九日に同区湊町の「なんばHatch」で開かれる催しでは、陽性者によって書かれた手記が朗読されるなど、啓発に向けたメッセージも発信。MetisやSunSet Swishら趣旨に賛同するアーティストが出演し、司会はタレントの椿姫彩菜さんが務める。
大阪市内のHIV感染者は、市などによると累計数が二〇〇八年までの十年間で約十倍に急増。また、二十代、三十代の感染者数が全体の八割を占めるなど若年層に対する予防、啓発が喫緊の課題となっている。
同局の広報担当は「大阪での啓発活動は大都市としては弱い。多くの人にメッセージを届けられるメディアとして、偏見なく健康を啓発できる環境をつくっていきたい」と話しており、今後の活動の継続にも意欲を見せている。
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