淀川流域から国の天然記念物イタセンパラが姿を消して4年。大阪府は、官民一体で同川流域の在来魚の生息環境保全に本格的に乗り出した。本年度は初めて府民らの参加を募り、水質改善の効果がある外来水生植物の摘み取りを実施。12月からは緊急雇用対策の一環として外来生物駆除作戦を進めている。
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| 外来水生植物の摘み取りを行う府民ら(大阪府水生生物センター提供) |
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| 国の天然記念物イタセンパラ(大阪府水生生物センター提供) |
淀川流域はかつてイタセンパラの一大繁殖地だったが、国土交通省近畿地方整備局の調査で2006年に1匹も確認できなかった。同省淀川河川事務所が重要な生息場所となるわんどの増加や、わんど内の環境を改善する実験を行ってきたが、いまだに確認ゼロが続いている。
また大阪府水生生物センターの内藤馨主任研究員によるとイタセンパラだけでなく、「淀川流域にいる在来水生生物のほとんど、約20種類が数を減らしている」という。
同省などは、今年11月までにイタセンパラの成魚を放流。密漁などを防ぐため放流数や場所は非公表とし、同センターがこの成魚が繁殖しやすい環境を整えようと官民一体の取り組みを進めている。
外来水生植物の摘み取りはこれまでも実験的に行ってきたが、水質改善の効果が分かってきたため、本年度から初めて府民から参加者を募集した。6月と11月の2回実施し、各回一般府民や大阪商業大経済学部の学生ら約30人が参加。水面を覆うボタンウキクサなどを網ですくい、ボートにすくい上げた。
12月からスタートした「外来水生生物駆除作戦」ではこういった植物のほか、オオクチバスなどの外来魚も駆除対象。外来魚がとどまりやすい藻場を人工的に作り、網で引き上げる仕掛けを3カ所に設置。厳しい経済状況の中で失業した人ら9人を雇用し、定期的な網の引き上げや外来植物の摘み取りを来年3月ごろまで行う方針だ。
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