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とにかく勢い!!大阪から発信 アジアン映画祭2010

2010年2月6日

 3月10日から5日間、大阪市福島区のABCホールで「大阪アジアン映画祭2010」が開かれる。日本初上映される話題作は12本。「東京ではなく、大阪から全国に、そしてアジアに発信する映画祭として自信を持って選んだ」というプログラミング・ディレクターの暉峻(てるおか)創三さん(44)に見どころを聞いた。

暉峻創三さん
クロージング上映される「東京タクシー」の一場面

 「とにかく、今アジア映画は勢いがある。米、欧州からあこがれの目で見られている。一時ハリウッドに行った中国のチャン・イーモウやジョン・ウーも自国に戻って作品を撮っているのもその傾向を物語っている」

 アジア映画に精通した映画評論家の暉峻さんは、プログラミングに際してあまたあるアジア圏の新作映画の情報を集め、参考試写で数百本の作品を見まくったという。一番のお薦めはオープニング上映される香港ジョニー・トー監督のノワールアクション「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」。「フランスがトー監督にオファーして最初はアラン・ドロンが主演する予定だった。都合でジョニー・アリディに代わったが、作品の出来は最高」

 クロージング作品に選ばれたのが韓国・日本の合作「東京タクシー」(キム・テシク監督)。売れない日本のロック歌手が韓国から呼ばれるが飛行機嫌いなのでタクシーで釜山、ソウルまで行くロードムービー。日本からは是枝和裕監督の「誰も知らない」などで撮影監督を務めた山崎裕監督のデビュー作「トルソ」が出る。頭部と手や足のない男性型の人形をよりどころに生きる女性を繊細なカメラワークで描く。

 昨年の映画祭2009でオープニング上映され人気を集めた「チョコレート・ファイター」の続編「ジージャー:頑固に、美しく、猛々しく」がタイからやって来る。「今回は大人になったジージャーに色気も」と暉峻さん。マレーシアの北野武といわれるアフドゥリン・シャウスキ監督・主演の「パパドム〜パパの味〜」や、フィリピン版「恋する惑星」という青春映画「見捨てられた青春」(ジュゼッペ・ベード・サンペドロ監督)は「見たら絶対ハマりますよ」。

 ほかに中国から「トゥヤーの結婚」のワン・チュアンアン監督と人気女優ユー・ナンが再びコンビを組んだ「紡績姑娘」、香港からアン・ホイの弟子というチョン・キンワイ監督のクラシック音楽映画「KJ 音楽人生」、韓国の「チャウ」(シン・ジュンウォン監督)はオム・テウン主演の特撮「怪物」スペクタクル。インドの「デーヴD」は「スラムドッグ$ミリオネア」の現地コーディネーターを務めたアヌラーグ・カシヤプ監督作。

 さらにアメリカの日系人家庭をアメリカ人監督が描いた「ホワイト・オン・ライス」、09年台湾ナンバーワンヒット作「聴説」(チェン・フェンフェン監督)が控えている。暉峻さんは「オープニング上映作品のジョニー・トー監督ほかたくさんの関係映画人が来場してシンポジウムも行われるので、期間中はアジアの中心にいる気分を味わっていただきたい」と付け加えた。

 前売り千円、当日1200円。上映スケジュール等の問い合わせは事務局、06(6373)1225。