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映画「ちゃんばら美学考―」 中島監督ら舞台あいさつ

2017年1月13日

 日本映画の巨匠、中島貞夫監督(82)が17年ぶりに撮ったドキュメンタリー映画「ちゃんばら美学考〜時代劇は死なず」(2015年、吉本興業製作)の大阪では初の一般公開が7日からテアトル梅田(梅田ロフト地下)で始まり、中島監督と出演者の福本清三(73)が舞台あいさつとサイン会に登場した。

観客を前に舞台あいさつする中島監督(右)と福本清三=大阪市北区のテアトル梅田

 娯楽映画を中心にメガホンを執り、東映時代はやくざやアクションの作品を中心に活躍した中島監督は「ちゃんばらを真剣に考えたのは、映画化された時に撮った『木枯らし紋次郎』(1972年、菅原文太主演)。殺陣のテーマ性とドラマを考えるようになった」と振り返り、「生と死を感じさせる立ち回りのあるちゃんばら映画を撮りたい。それがこれからの人生の目的」と新たに劇映画に挑戦することを表明。

 16歳で東映の大部屋俳優となって以来、60年近くを斬られ役一筋で過ごし“5万回斬られた男”の異名を持つ福本は「ひたすらスクリーンでの死にざまばかりを意識してやってきた。時代劇は日本の宝で絶対なくならないし、なくしてはならない。中島監督のような方にどんどん時代劇を撮っていただき、私の仕事を増やしてほしい」と感激の面持ち。

 終了後は、即席でサイン会を開き幅広い観客層に驚いた様子。色紙を抱えて列に並んでいた会社員の男性(43)は、「緊迫感みなぎる精神性を感じた。日本刀を使った斬り合い場面は最近あまり見ないので新鮮」と話していた。

 同館での上映は20日まで。