大阪ニュース

レビュー重ね生産性向上を 対話型ネットツール提案

2017年2月7日

 批評や振り返りを意味する「レビュー」。それをより効率的に実践できる環境を築こうと、大阪市北区のソフトウエア開発会社がインターネット上のコミュニケーションツールを提案している。動画や画像に直接書き込んで対話できる仕組みで、仕事の生産性向上や教育現場で学習効果を上げるのに貢献。「レビュー文化を浸透させよう」と新会社を設立して普及を本格化させている。

「レビューの文化を浸透させていきたい」と話す水谷社長=大阪市北区

 「フェンリル」が開発した対話ツール「ブラッシュアップ」は、動画や画像の制作などで修正部分に直接書き込みながら対話形式でやりとりできる。文章と画像を別々にした場合に比べて効率よく進められるのが特長。導入によって従来使っていたメールの件数が10分の1程度に減った企業もでている。

 グループごとに時系列で表示。個別指導に向いていたため、教育現場で生徒の発表や面接の受け答えの改善に活用されるケースも。過去を振り返って成長過程を評価するのにも役立てられている。

 近年、働き方の見直しでは、仕事の生産性向上や在宅勤務の仕組みが注目を集めるほか、教育現場では、情報通信技術(ICT)の活用方法をはじめ、テストの点数だけではない多面的な評価手法の構築が課題。その対策として推すのがブラッシュアップだ。

 2015年3月に提供を始め、17年に導入企業が千社に達したのを踏まえ、事業を加速しようと2月、ツールと同名の新会社を設立。スマートフォン向けアプリも開発中だ。

 目標は、20年に企業10万社、学生100万人の利用。水谷好孝社長は「労働人口が減る中、より短い時間で価値を生み出す必要に迫られている。レビュー文化を根付かせて貢献していきたい」と意欲を示す。