大阪ニュース

環状線探訪企画が一周 森ノ宮医専の無料情報冊子

2017年6月18日

 森ノ宮医療学園専門学校(大阪市東成区)が発行する無料の情報冊子「ここ+から(PLUS)」。学校の広報戦略の一環として発行したが、JR大阪環状線沿線の飲食店や史跡を紹介する巻頭のまち歩き企画が人気だ。このほど発行された最新号でついに環状線を一周。専門である東洋医学ではなく、まち歩き企画に光を当てた意図とは。

人気のまちあるき企画が大阪環状線を一周。「今後も幅広い世代に情報を発信したい」と話す森永さん(右)と清水尚道校長

 同校は1973年に大阪鍼灸専門学校として設立。2000年に柔道整復学科を開設し、現校名になった。生徒獲得の活路を見いだしたのが誰でも手に取ることができる情報冊子の刊行だった。

 テーマに据えたのは、「健康」と「地域活性」。編集長を務めた総務広報課の森永理恵子さん(43)は「健康情報だけだと興味を持つ人が限られる。まち歩きしつつ、おいしい物を食べるのも健康につながる。地域の店を紹介し、そこに住む人が健康になるのも地域活性化だと思った」と振り返る。

 13年9月に「0号」を発行し、学校の所在地である森ノ宮―緑橋を紹介。その後、15号まで環状線の各駅周辺を取り上げて一周した。

 取材と記事執筆は森永さんと冊子を印刷する東洋紙業(同市浪速区)のクリエーティブディレクターの染村剛さん(53)。二人とも取材経験がなかったが、「とにかく歩き回って」(森永さん)体当たりで取材した。

 毎号、場所の確認を含めて300店をチェックし、実際に食べておいしければその場で取材を申し込んだ。冊子は反響を呼び、当初の5千部が現在は1万5千部と部数を伸ばし、近鉄鶴橋駅など各所に設置されている。また、企業とのタイアップ企画が新たに立ち上がるなど、中身も充実した。

 環状線を一周し、今後の展開については未定。森永さんは「家に持って帰って家族全員が読める幅広い情報を発信したい。在校生や卒業生が学校に誇りに思ってくれるような冊子になれば」と意欲を見せている。