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社会福祉法人の会計業務効率化 ソフト開発へ

2017年12月29日

 インターネット上のクラウド型サービス開発会社「freee(フリー)」(東京都品川区)と、税理士法人「ゆびすい」(大阪府堺市堺区)は、社会福祉法人向けクラウド会計ソフトの共同開発を始めた。企業会計とは別の専門知識が必要な経理業務の効率化を促し、人手不足などの課題解決に役立ててもらうのが狙い。来年春の提供開始を目指す。

データの取り込みから仕分けまで自動化できるのが強みのクラウド会計ソフト「freee」=大阪市北区

 特別養護老人ホームや保育所などを運営する社会福祉法人には、独自の会計基準が存在する。財務諸表が一般会計と異なり、「拠点区分」「サービス区分」といった単位でも提出が求められるため、専門性が必要になる。人手不足が深刻な中で、事務、管理業務の簡素化は課題の一つとされる。

 そこで、クラウド会計ソフトを提供しているフリーと、公益法人向けの会計業務で実績がある「ゆびすい」が業務提携。社会福祉法人の会計基準に対応した機能を整備し、日々の経理業務は、すでに普及している「クラウド会計ソフトfreee」でできるように集約させる。

 操作方法は一般会計基準と同様にできるようにし、作業できる人材を増やしたり、ネット上のため、場所や時間にとらわれず効率的に作業できるのが利点となっている。

 今回の提携を機に、学校法人や宗教法人など、ほかの公益法人に対応した会計ソフトの提供も順次検討していくという。

 「ゆびすい」の沢田直樹代表社員は「日常の会計業務の効率化を図り、経営判断に役立つ財務情報をより迅速に提供できるようにしたい」と意欲。フリーの佐々木大輔社長は「公益法人に関わる方々が、創造的な活動に注力できる環境づくりに尽力していく」と展望を示している。