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お疲れさま 最後はそっと 大阪天満宮吉備社・針供養

2018年2月9日

 大阪市北区の大阪天満宮境内社・吉備社で8日、使い古した針に感謝する伝統行事「お針祭(針供養祭)」があった。和裁をはじめ、裁縫に携わる人たちが参拝し、曲がったり折れたりした針に手を合わせ、さらなる技術向上を祈った。

感謝を込めて古い針をこんにゃくに刺す参拝者=8日、大阪市北区の大阪天満宮

 大阪和服裁縫協同組合(大森貴之理事長)、日本和裁士会大阪府支部(鈴木房子支部長)が伝統を継承しようと毎年手掛けている。

 吉備社の「針塚」前には、これまで酷使した針を軟らかいものに刺すことで労をねぎらう意味から、大きなこんにゃくがお目見え。

 参拝者は持参したまち針やミシン針などを次々と刺していった。中には、いとおしむかのようにカメラで撮影する人も見られた。

 大森理事長(57)は「私たちの業界にとって正月のような行事。多くの諸先輩に支えられた伝統を、協力しながら引き継いでいきたい」とあいさつした。

 自身の病気を乗り越えたいと裁縫を始めたという、芝崎みさえさん(62)=河内長野市=は初参拝。「目的や元気のもとになっており、日々感謝している」と笑顔で話した。