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韓国のヒロインは大阪育ち 大阪アジアン映画祭

2018年3月7日

 大阪から世界に新作を発信する「第13回大阪アジアン映画祭」が3月9〜18日、梅田ブルク7ほかの映画館で行われる。オープニング上映される韓国映画「朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト」のヒロインは大阪育ちのチェ・ヒソで来阪予定になっている。プログラミングディレクターの暉峻(てるおか)創三さんに映画祭の見どころを聞いた。

「大阪から世界に…」と話す暉峻創三プログラミングディレクター
オープニング上映「朴烈―」の一場面
クロージング上映「名前」の一場面=(C)2017「名前」製作委員会

 今年の映画祭参加は中国、香港、台湾、韓国など18の国と地域で、新作53本が上映される。世界初上映13本、日本初上映24本などが並んでおり「この機会を見逃すと一生見られないかもしれません」と暉峻さんは笑顔でラインアップを示して鑑賞を勧める。

 オープニング上映は韓国映画「朴烈 植民地からのアナキスト」(イ・ジュンイク監督)で、関東大震災の日本で広まったうわさで多くの朝鮮人が殺された事件に巻き込まれた朝鮮の青年と日本人の恋人の闘争と純愛を描いている。「政治的というより純愛が描かれていて、今の日韓関係にとてもいい影響を与えると思う。ヒロインは大阪育ちの韓国人で、来阪を楽しみにしている」

 コンペティション部門15作品の中から今年もグランプリなど各賞が選ばれる。「この2、3年はフィリピン映画の質が目立ち、今年も3本がこれに参加して有力候補になっている」として「ミスターとミセス・クルス」(シーグリッド・アーンドレア、P・ベルナード監督)らを挙げる。オープニング上映の「朴烈−」と呼応するように大阪を舞台にした韓国映画「あなたの宇宙は大丈夫ですか」が特別招待部門に参加する。

 コリアン系アメリカ人のコゴナダ監督のアメリカ映画「コロンバス」も参加。「アジア圏でなくても関連性がある作品は歓迎で、これの監督は小津安二郎監督のファンで監督名は小津映画の脚本家・野田高悟から取っている。史上初上映のスリランカ映画『パンツ泥棒』、中国映画『男たちの挽歌2018』も映画ファンの関心を集めそうです」

 ほかにアカデミー賞ノミネートのインド映画「ニュートン」、台湾映画「血観音」、カンボジア映画「ポッピー ハリウッドに行く」「フォレスト・ウィスパー」の2本もお勧め。クロージングは日本の「名前」(戸田彬弘監督)で18歳のヒロイン・駒井蓮に注目してほしいという。各セクションでゲストによるシンポジウムも行われる。