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義母に恋する学生役にウエンツ瑛士 5月に公演

2018年3月8日

 ミュージカル界の巨匠スティーヴン・ソンドハイムが手掛ける舞台「リトル・ナイト・ミュージック」が5月、大阪市北区の梅田芸術劇場メインホールで上演される。1歳年下の義母に恋心を抱くヘンリックを演じるウエンツ瑛士は「言葉に裏表があり、それが共通認識にならないところも面白い」と見どころをPRした。

「一人一人が正解不正解を探してもがいている。同じような気持ちで見てもらえたら」と観劇を呼び掛けるウエンツ瑛士=大阪市内

 イングマール・ベルイマン監督の映画「夏の夜は三たび微笑(ほほえ)む」(1955年)に着想を得たラブ・コメディーで、73年にトニー賞6部門で受賞するなどさまざまなアワードで栄冠に輝いた名作。日本では劇団四季が79年、ホリプロが99年に上演した。今回は東宝とホリプロの企画製作で、東京、静岡、富山でも公演する。

 舞台は20世紀初頭のスウェーデン。18歳のアン(蓮佛美沙子)と再婚した中年の弁護士フレデリック(風間杜夫)、フレデリックの昔の恋人で女優のテジレ(大竹しのぶ)、テジレの恋人のカールマグナス(栗原英雄)とその女房シャーロット(安蘭けい)ら老若男女が繰り広げる恋模様が面白おかしく、おしゃれに描かれる。

 ウエンツ扮(ふん)するヘンリックはフレデリックの息子で、宗教を学ぶ学生。「お手伝いさんがいるような家でどう過ごしてきたか、信じているものが何か」など背景を考えながら、その上で義母に恋する心情を探っていく。

 台本を読み、「言葉の裏をどう読み取るか、全編にあふれている。自分でも意識していなかった本性、要らないプライド、不必要なうそなどが出ちゃったり、若い者の真っすぐさに憧れたり。本当に複雑に絡まっているので30分でも読める本だし、3時間でも読める本だと思った」。

 ソンドハイムはこれまでに「スウィーニー・トッド」などの作詞・作曲、「ウエスト・サイド・ストーリー」などの作詞を手掛けており、今作ではクラシカルな楽曲を作詞・作曲。「ピアノの音階に入っていない音を歌うこともあるし、三重奏などで言葉が重なってくることも多く難しいが、本質の気持ちを導いてくれる音楽なのですごく助かっている」という。

 「むちゃくちゃなことが起きる作品」と前置きした上で、「人によってはそれが面白かったり、それがぞっとして笑えなかったり、というのがこの作品の面白さで、誰もが同じシーンで爆笑することはない。こんなことあるな、というぐらいの気持ちで見ていただけたら。僕らは『普通だな』と思ってもらえるように、死ぬほど努力したい」。

 大阪公演は5月4、5日。S席1万3千円ほか。問い合わせは電話06(6377)3800、劇場。