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天満宮の梅サイダー 関大生チーム、企業と連携

2018年6月12日

 関西大(大阪府吹田市)は大阪天満宮(大阪市北区)、地元企業と連携し、名水「天満天神の水」を活用した天満のご当地梅サイダー「UME・TENMA」を開発した。開発に携わった社会学部黒田研究室(黒田勇教授)の女子学生を中心とするチームが、天神祭に向けて大阪市北区の天神橋筋商店街などで浴衣姿でのPRを展開し、10万本の販売を目指す。

浴衣姿で「UME・TENMA」をPRするチームのメンバーたち=大阪市内

 「UME・TENMA」の成分は、ラムネの生産量日本一を誇る「ハタ鉱泉」(大阪市)の炭酸水85%、「天満天神の水」5%、梅原料10%からなる。ボトルには「大阪の伝統を残しつつも、オシャレで都会的なイメージを表現したい」というチームの思いから、同宮の象徴である梅をあしらい、水を強調する透明感のあるデザインとした。

 「天満天神の水」は大阪天満宮から湧き出る井戸水。軽水特有のまろやかな口当たりが特長で、江戸時代には「大坂四清水」の一つとされた。戦後の都市開発や地下鉄の開通などで枯渇し、同大学と天神橋筋商店連合会が2014年に復活させたが、売れ行きは不調だった。

 新開発の「UME・TENMA」は、学生が「大阪の歴史と伝統、地元の誇りでもある大阪天満宮を盛り立てたい」と企画。現在、同区天神橋筋2丁目の大阪の土産店「天満天神MAIDO屋」で販売を始めた。

 チームリーダーで4年の木村佳乃子さんは「若い女性層がターゲット。海外からの観光客の方々にも飲んでもらいたい。天満や関大の周辺、吹田市などの店でも展開したい」と意気込む。価格は税込み180円で調整中。

 製造に携わったハタ鉱泉の秦彰宏専務は「学生たちに企業としてのスピードを求め、厳しいことも言ったがよく付いてきてくれた」と振り返り、同宮の岸本政夫禰宜(ねぎ)は「学生たちが原価計算やコマーシャルなどもしっかり考えた企画で、将来が楽しみ。利益が出れば『天満天神の水』の井戸のメンテナンスに使いたい」と期待を寄せる。