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天神祭支え25年 ボランティア、ダストバスターズ

2018年7月10日

 日本三大祭りの一つ、天神祭の華やかな斎行の裏側で、地道な清掃活動が根付いている。1993年の発足から25年間継続してきたボランティア団体「ダストバスターズ」だ。祭りの神事を担う大阪天満宮(大阪市北区)が事務局となり、美化委員会を組織して運営。四半世紀にわたって縁の下の力持ちになるとともに、参加者同士が交流を深める場にもなっている。

天神祭・本宮の日に作業に当たるボランティアら=大阪市北区(2016年)

 かつては、天神祭が終わると地元の住民らだけで清掃。しかし1日で100万人規模の人出がある中、限界に達し、清掃ボランティアを募ることになった。

 人が集まらない時期もあったが、多彩な団体の協力を得て、今では天神祭の宵宮(24日)、本宮(25日)の2日間で延べ500人前後が参加している。年齢は18歳から80代までと幅広い。

■やりがいの一言

 作業は、まず簡易型ごみ箱の組み立てからスタート。その後、会場周辺に順番に設置していく。特に忙しくなるのが奉納花火のある本宮。道端のごみを拾ったり、回収したごみ箱を所定の場所にまとめたりする。

 人によっては未明まで作業したり、翌朝に花火会場の野球場で清掃に当たる。時には、会場や行事について応対する案内役も担っている。

 事務局として10年以上担当している大阪天満宮の園博年権禰宜(ねぎ)は「街の景観を復旧する作業は、祭りを斎行していくための非常に大事な取り組み。周りの方からの『ご苦労さま』の一言がやりがいになっている」と話す。

■出会いが育む

 ボランティアの中には20年以上継続している人もいる。参加者同士が交流を深める場としても機能しているのが特徴だ。

 設立当初から参加し、現場の統括役を担う自営業の山嵜泰人さん(43)=大阪市城東区=は「分別回収や収集エリアの拡大など、その時々のニーズに応じてやってきた」と振り返る。発足時に比べ、マナーの向上も実感。ごみ箱を設置した分、道端に散らかす量は減っているとみている。

 継続の動機となったのが「人との出会い」と山嵜さん。中には、結婚や就職のきっかけになった人もいるという。園権禰宜は「年に一度顔を合わせる“同窓会”を兼ねて活動に関わる人もいる」と笑顔を見せる。

 継続によって育まれる人と人とのつながりが、祭りを次世代につなげる要となっている。