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キャリア教育”量より質” 大阪の調査会社がまとめ

2018年9月12日

 キャリア教育のうち、働くイメージを培うプログラムについて、受けた数よりも準備や振り返りといった取り組み方で効果に差が出るとのアンケート結果を、大阪の調査会社などがまとめた。普段の授業や課外活動でも、仕事に就くときに役立つ力を伸ばせることも分かった。

 「応用社会心理学研究所」(大阪市中央区)などでつくる「“しごと観育成”研究会」が2017年2〜7月、全国の高校18校(4679人)を対象に、キャリア教育の効果について調査。

 「職場体験」や「適職診断」などを受けた結果を受け、「やりたい仕事がイメージできる」「仕事は楽しいもの」と思える割合などを分析した。

 このうち「職業調べ」では、活動前の目的の確認や活動後の振り返りを「行った」グループは、「自分に合った仕事が見つかる」と肯定的に捉えた割合が半数近かったのに対し、「行っていない」グループと、プログラムを受けていないグループは、ともに3割余りにとどまっていた。

 ほかの項目でも同様のケースがあり、取り組み方がポイントとなっていた。

 一方、「キャリア教育」か「授業や課外活動」のいずれかで「他の人とうまく協力した、助け合った」という経験をした生徒は、「自分に合った仕事が見つかる」と思う割合が、それぞれ3割余りと同数。ところが両方で経験していると5割弱まで高まっていた。

 将来に生かされる経験を、普段の学びで意識的にさせる意義が浮き彫りになり、キャリア教育と合わせれば、より成果を上げられる側面が複数の項目で浮き上がってきた。

 中央教育審議会答申では、キャリア教育で育む基本的な力について、人間関係形成・社会形成能力▽自己理解・自己管理能力▽課題対応能力▽キャリアプランニング(人生設計)能力−の4能力に整理。教育活動全般でどういった能力を伸ばせるのか再認識することが求められている。