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| 社員の働きやすい職場環境を追求している奥進システム |
インターネット技術を活用したシステム開発を請け負う中で、仕様決定前に画面上で実際の運用を体験できる「システム模型」を製作するなど、客の視点に立った独自の開発手法「奥進モデル」を構築。一方で、在宅勤務など、障害者らも働きやすい職場の環境整備に力を入れる。客にも社員にも寄り添った会社運営で、昨年度の年商は前年度比1・6倍に向上。「かかわる人が幸せと思える社会づくり」を目指す。
受注管理などで要望に応じたシステムをつくる奥進モデルでは、綿密な打ち合わせで、客の求める機能面や操作性の実現を追求。奥脇学社長(42)は、その一過程のシステム模型製作を「大きな特徴」と位置付ける。
通常、画面の項目や移り変わり方などのシステム仕様は、紙面でやりとりされ、完成後に客のイメージと違えば変更することも。そこで、仕様決定前に、完成後の運用をイメージしやすい「模型」を画面上でつくり、より具体的な内容を示す。客の満足度を高めるとともに「仕様変更に伴う追加料金がかからず、費用を抑えてもらえる」と自信を見せる。客に「喜んでもらうための仕組み」だ。
近年は口コミで評判が広がり、不況の中、昨年度の年商は4700万円。前年度3千万円から大きく伸びた。
客との相互理解だけでなく、社員が働く環境にも最善を尽くす。
技術部リーダーの福井謙一さん(28)は、スポーツ事故による頚椎(けいつい)損傷で車いす生活。手先を自由に動かせないが、手の甲を使ったマウス操作などで、パソコンを巧みに操る。「入社までは働くことがゴールだった。今はずっと働き続けるのが目標」と話す。
扉や机など設備面を使いやすいように改修したほか、福井さんの負担を大きく軽減するのが在宅勤務の体制。週2日は自宅で仕事をする。「通勤時間を考えるとすごく助かる」
在宅勤務導入は、大手システム開発会社に勤務していた奥脇社長の体験が元になる。一つに統合するシステムを別々の場所でつくる分散開発を研究。海外にまで活躍の場を広げていたが、生まれたばかりの子供と離れ離れの単身赴任生活に疑問を感じた。
「自分はなんのために仕事をしているのか。家族と力を合わせて社会に貢献したい」。会社を辞め、「自分の力を試そう」と起業。在宅勤務の可能性を模索してきた。障害者だけでなく、母子家庭の親など社員から好評だ。
また、勤務時間を順守。「残業させず、時間を決めて取り組んでもらうほうが作業効率は上がり、良い仕事ができる」と強調する。
障害者らとの仕事で、客の使いやすさにより配慮できるようにもなった。「新しい就労体制、新しい社会づくりへの挑戦」はこれからも続く。










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