夏休みに突入した鳥取市立川町5丁目の修立小で24日、6日間のサマースクールが始まり、近くの鳥取東高と鳥取東中の生徒が学習支援ボランティアを行った。コロナ禍の影響で外部からサマースクールの“先生役”を招くのは4年ぶり。夏休みの宿題に励む児童に、中高生が優しく教えた。
修立小は夏休み中にサマースクールを実施しており、毎年約9割の児童が参加している。学習支援ボランティアは、鳥取東高が教員の仕事に興味のある生徒に呼びかけて2019年に始まった取り組みで、今年は初めて鳥取東中の生徒も参加した。29日まで6日間の日程で、延べ100人の中高生が先生役を務める。
初日は1、4年生の児童が登校。先生役の生徒は児童の近くに座り、足し算や引き算、社会や理科の問題、漢字などを教え、丸付けをした。答えではなくヒントを出しながら優しく教える姿に、最初は緊張していた児童も少しずつ打ち解けて笑顔に。積極的に質問して宿題を進めていった。
児童は「計算が分かりやすかった」「ドリルを解くのが楽しかった」と満足げ。鳥取東高2年の藤田葵さん(17)は「その子が考えやすいように解き方を導く教え方を心掛けた。将来教師になりたいので、良い経験になった」と話した。