県外出身生徒が魅力発表 中山間地の高校存続を考える

 中山間地域にある高校の魅力を考えるフォーラムが3日、智頭町智頭の町保険・医療・福祉総合センターで開かれた。智頭農林、岩美、日野3校の生徒や魅力化コーディネーターが地域とつながった取り組みを紹介。専門家は「魅力ある人材が育てば学校や地域に人は集まる」と説いた。

 都市部など全国から生徒を募集する「地域みらい留学」を推進する地域・教育魅力化プラットフォームの岩本悠代表は講演で、高校と地域がタッグを組み、生徒が社会とつながる重要性を解説。「魅力ある高校とは魅力ある人材が育つ環境を意味する」と語った。

 日野高は、地域みらい留学の生徒が地元の児童、高齢者との交流を説明。神奈川県出身の河野遥香さん(1年)は「地域に関わっていると自分も温かい人間になれそう」。愛知県出身の青木環央さん(2年)は「日野高は他校と比べて活発ではないように映った。私が学校の雰囲気を変える」と意欲的だった。

 県教育委員会によると、県内の中学校卒業者は2035年3月に約千人減の3988人になる見通し。このため、足羽英樹教育長はこの日のフォーラムで「県立高24校がどんな姿であるべきかを、真剣に創造的に建設的に考えなければいけない」と呼びかけた。

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