鳥取、西堀さんが個展 繊細な紙片 美しく

 埼玉県出身で鳥取市気高町在住の作家、西堀慶さん(46)の個展「紙片展」が、同市丸山町のギャラリー330で開かれている。繊細な紙片約90点を展示し、多くの人の目を引いている。24日まで。

 30代前半でフランスの画家、ロベール・クートラスの作品に出合い、魅了されたという。以来、心に浮かぶまま小さな木片や紙片に絵を描き続けてきた。

 「価値あるものやお宝に限らず、使い古されたガラクタやブリキの破片などに純粋な美しさを感じる」と西堀さん。6×10センチの厚紙に何層もの色を塗り固め、あえてやすりやカッターで削ったり傷を付けたりした後、さらに色を重ねて仕上げた。

 小さい丸が三つだけ並んだ模様や、2色のみという最少の配色など、シンプルで純度の高い作品が並ぶ。

 西堀さんは「紙片や美しいものを配置することによってできる空間に興味があった。訪れた人にとって心の止まり木になれるような空間になれば」と話した。

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