ブギウギにウキウキ 足立さん(倉吉市出身)脚本朝ドラに地元エール 両親「無事乗り切って」

 倉吉市出身の脚本家で映画監督の足立紳さんが手がけるNHKの朝の連続テレビ小説「ブギウギ」の放送が2日、始まった。戦後の大スター・笠置シヅ子さんがモデルの物語で、歌とダンスで華やかに幕開けしたドラマを見て、足立さんの両親や同級生、市民らが今後の展開に期待を膨らませた。

 足立さんと幼稚園から高校まで一緒に過ごしたという岩世祥さん(50)は、振り替え休日で自宅にいた次男の拓士君(10)=河北小5年=と共に同市海田西町1丁目の足立さんの実家を訪問。足立さんの両親と4人で「ブギウギ」の第1回放送を視聴した。

 足立さんの長男と同い年で、帰省の度に交流しているという拓士君は「面白そうなドラマ」と興味津々。岩世さんは「暗い話題が多い世の中なので、足立の笑いで一撃飛ばしてほしい」と望んだ。

 足立さんの父、節さん(78)は「始まってうれしいのと、評価がどう出るか不安なのと複雑な心境」とやや緊張気味。母の桂子さん(77)は「朝ドラは反響が大きく映画とは違うので、(息子は)かなりプレッシャーを感じているようだ。最後まで面白さを途切れさせないよう、無事に乗り切って」とエールを送る。

 朝ドラファンで、同市内で子ども食堂を運営する田中昭子さん(74)は「テンポが良く、大阪だなあと思った。笑いの中にどんなドラマが展開されるのか楽しみ」と笑顔で話した。

 広田一恭倉吉市長は「明るい雰囲気の作品。笠置シヅ子さんの半生をどう描くのか」と展望。昨年放送の朝ドラ「ちむどんどん」も同市出身の羽原大介さんが脚本だったとし、「倉吉から日本を代表する脚本家が2人も輩出され誇らしい」と喜んだ。

 地元の上井コミュニティセンターで10月28日から始まる「あげい祭」では、足立さんがこれまで手がけた作品の台本やポスターを特別展示する。12月に足立さんが帰郷するタイミングで小中学校時代の同窓会も計画されており、足立さんの活躍に地元も盛り上がりを見せている。

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