今年1年の武術の上達と健康を願う稽古始めと鏡開きが8日、鳥取市東町1丁目の市武道館で行われた。老若男女の愛好家たちが一堂に集まって合同稽古を行い、武道館に威勢のよいかけ声を響かせた。
同市教育福祉振興会(中村英夫理事長)が県東部の各武道連盟に毎年呼びかけており、今年はコロナ禍を経て4年ぶりに開いた。空手道、なぎなた、太極拳、柔道、弓道、剣道をたしなむ幼児から80代の愛好家ら約520人が参加した。
このうち空手道の稽古では、子どもたちが「セイッ」「ハッ」と寒さを吹き飛ばす大きなかけ声とともに、突きや蹴りを繰り出し、技術の向上に励んだ。
空手道の形と組手両方で全国大会での初戦突破を目指す浜坂小3年の石賀晃成君(9)は「一生懸命稽古に取り組んで強くなりたい」と意気込んだ。
市武道館の前田秀司館長(63)は「ようやく開催できてうれしい。上達や健康、大会での結果など、それぞれの目標を目指して励んでもらいたい」と話した。