再生可能エネルギーに理解を深める環境イベント「みんなで学ぼう!再エネの日 GX.FES.2024」が27日、米子市の米子産業体育館で開かれる。
地球温暖化防止対策は「再エネ」普及が切り札の一つ。温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指し、世界中が2050年の目標達成に向かっている。国連の気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)では、世界の再エネの容量を30年までに3倍にする誓約が交わされた。
鳥取県も脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環で昨年11月、境港市で「GX.FES.」を初開催した。GX(グリーン・トランスフォーメーション)は、社会全体で石油や石炭などの化石燃料を、太陽光、風力、水力などのクリーンエネルギーに転換していくこと。つまり再エネの積極推進だ。再エネを身近に感じ、裾野を広げていくのが「GX.FES.」の目的になる。
第1回は会場の電力をすべて再エネでまかなった。これから気候変動の影響を大きく受ける若者層をターゲットにして、AKB48のライブ、eスポーツ大会などにぎやかに催し、約5千人が来場している。
アンケートを集計すると、30代以下の来場者が半数を占め、「GX.FES.」参加により再エネを生活に取り入れたいと考える人は86%を超えた。エコカー購入、再エネ電気への切り替え、太陽光パネル設置の関心度が高かった。
県脱炭素社会推進課の河原麻里課長補佐は「見て、触れて、学べるイベントとして実施し、脱炭素社会を実現するための気づきがあった」と反響を語った。今回も、多彩な催しで学びを深めていく。
◆「みんなで学ぼう!再エネの日 GX.FES.2024」は27日午前10時~午後4時、米子産業体育館で。入場無料。